事業内容
素牛について
上田牧場でも求人に取り組むようになり、最近よく耳にするのが『素牛って何だろう?』や、『ほかの牧場にいた事があるから、どういう物か知ってはいるけど、詳しい事はあまり分からない』という言葉です。
肉牛の生産では、一般的に母牛に子牛を生ませ、その子牛を育てる「繁殖牧場」と、市場で買った子牛を大きく育てる「肥育牧場」と大まかに二つに分けられます。(牧場によっては繁殖と肥育の両方を一貫して行っている方もいます。)
繁殖牧場で生まれた子牛は、「素牛」と呼ばれる、生後6ヶ月~12ヶ月くらいの肥育前の段階まで育成します。その後、素牛を販売する市場を経由するなどして肥育牧場さんの所へ移されます。牛は「肥育牛」として肥育牧場で肥育され、生後2年半から3年程で出荷されます。
出荷後は、一般的に家畜市場・と畜場を経て枝肉となり、卸売市場、食肉加工業者などを経て量販店、肉屋などの小売店や飲食店に販売されます。
つまり、上田牧場は和牛の子牛を生産し、少し大きくなるまで育てるところを中心に行っています。(他にも中心に飼料向けの畑作も複合経営しています!)
和牛は乳牛に比べると子牛の体がもろく、死産しやすいなどと業界ではよく言われます。
しかし上田牧場では先代からずっと取り組んできたノウハウがあるので、毎年安定した生産を実現させています。町の改良の牽引役として共進会に積極的に参加しており、過去に十勝畜産総合共進会の未経産の部で最高位を獲得したこともあります。
素牛を育てる牧場が無くなれば市場に流通しなくなり、肥育牧場もお客様も困ってしまいます。今後も上田牧場では、北海道の肉牛業界の一員として消費者の方の食卓へ安定して届くように素牛の生産を続けてまいります。
上田牧場での仕事について
上田牧場では以下のような仕事をしています。
繁殖
肉牛の生産において、繁殖は牧場の経営を左右する、とても重要な仕事です。
確実に子牛を出産させることが求められる生産経営では、発情を見逃してしまうと次の出産までの間隔が伸びてしまい、生産効率が落ちてしまいます。
そのため、牛の発情を見逃さないための日々の発情兆候の観察や、獣医師等との連携など、さまざまな取り組みが行われています。
子牛の哺育・育成
健康な素牛に成長させるため、子牛の哺乳や育成を行います。
市場へ出荷し、肥育牧場の所へ行くまで責任を持って素牛として成長させていきます。